脂肪と肥満について



脂肪と肥満について

健康な体作りには最低限必要。でも取りすぎると、たちまち体に悪影響を及ぼす脂肪…。でも、バターをたっぷり塗ったトースト、脂身いっぱいのステーキ…甘くて、コクがあって、油っこい物って、美味しくてとても魅力的ですよね。どうして体に悪いのに、私たちは脂肪をおいしいと感じてしまうのでしょうか?それは人間の生物的な本能が大きく関わっています。

これまで解説してきた通り、脂肪は体は直接的なエネルギー源。炭水化物が1gで4kcalのエネルギーを生み出すのに比べて、脂肪はなんとその倍以上の9kcalものエネルギーを生み出せるのです。量が少なくて、たくさんのエネルギーが取れる脂肪。生命にとって、とても魅力的なエネルギー源なのは当たり前ですね。そして、昔々大昔人々がまだ狩猟をして日々の糧を得ていた時代。毎日必ず獲物が取れるはずもなく、人間は常に飢餓状態でした。そのため、エネルギーは体に溜め込むという機能が出来上がっていたのです。そのエネルギーを溜め込む機能を持ったままの人間が、この飽食時代の日本にいれば…その結果は明白ですよね…。体に溜めたエネルギーを使わなければいけないような飢餓状態は、幸いなことに私たちにはほとんど訪れません。身の回りに美味しい物があふれ、今や人口の4人に1人が肥満体質であるという診断が下っている状態になってしまっているのです。

ところで、肥満とはどういった状態のことを指すのでしょうか?単に体重が重くても、それは肥満とは呼ばれません。年齢や性別、体格を考慮した上で体内に脂肪が溜まりすぎている状態こそが肥満なのです。一般的に体脂肪が男性では25%以上、女性なら30%以上あれば肥満と呼ばれることになります。現在では、体脂肪を簡単に測ることができる体重計も売られ、手軽に自己管理ができるようになってきましたね。ただ、これらの体重計では体脂肪を測る際、体内の水分を媒体にして微弱な電流を流し、脂肪の割合を図るため、朝か夜か、または食事前か食事後かなど、体の状態によって体脂肪の割合がかなり異なることがあるんです。ですから、なるべく正しく体脂肪率の変化を測るためには、毎日同じような状態の時間帯に同じような服装で測定するのが望ましいんですよ。脂肪をつけず、肥満を防ぐためには、摂取カロリーより消費カロリーは少しだけ多くすればいい!言葉では簡単に言えるんですけどね…。